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2012/02/09
大火生三昧
火生三昧(ルビ=かしょうざんまい)(火渡り護摩)は、天台修験最大の修行であり、あらゆる災難を除き、諸願を叶えて福を招くものです。
阿智村園原の信濃比叡広拯院で毎年2月に行われ、炎を上げて護摩木などを焚いた後、燠(おき)の上を僧や一般の人々が裸足で歩き、招福を願います。
信濃比叡広拯院の由来として、伝教大師(最澄)が弘仁8(817)年、東国への布教のため東山道の神坂峠を越え、美濃側に広済院、信濃側に広拯院という布施屋を建てたといわれています(叡山大師伝)。天台宗本山の比叡山から、平成12年に信濃比叡の称号を授かっています。
この行事の原点となっている修験道は、日本古来の山岳信仰が仏教に取り入れられた日本独特の宗教。自然は美しいだけでなく、過酷な姿をあらわすこともあります。深山幽谷の厳しさに対面し、自然界への想い、自然への畏怖の感情を育み、衆生の救済を目指す道です。
自然界における人間の営みの位置づけを実感できるこの地域ならではの、ひとときです。
写真=JAみなみ信州オリジナルカレンダー2012年2月掲載「大火生三昧」(撮影地/阿智村園原、撮影者/代田武人さん・飯田市旭町)
