JAみなみ信州と下伊那郡高森町の土産品企画・製造・卸売「株式会社マツザワ」は7月15日、同JA松川支所で、りんご生産者16名が参加し摘果りんごの受け入れ説明会を行いました。
同説明会にはJA職員の他、同社開発営業部長の森本康夫さん(45)も参加しました。
同社商品の「りんご乙女」はスライスした摘果りんごをのせた薄焼きクッキーです。サクサクした食感と摘果りんごのさわやかな香り、ほのかな酸味が特徴です。
国際味覚審査機構(iTQi、ベルギー)主催の2015年度国際優秀味覚コンテストでは7年連続三つ星を獲得し、ダイヤモンド味覚賞を受賞しました。
ダイヤモンド味覚賞とは、過去10年間において7回優秀味覚賞三つ星を受賞した製品に授与されるもので、今までに全世界で8品しか受賞しておらず、且つ、日本国内では3品目の受賞となりました。
森本部長は「りんご乙女の原料は50%以上がりんごです。りんごの品質の高さがお菓子の味の決め手になっています。世界に味の良さを認められたりんごですので是非多くの皆様に出荷をお願いしたい」と呼びかけました。
JAでは、通常は廃棄処分となる摘果りんごを売ることで、少しでも農家手取りの向上になればと取り組んできました。
今年の摘果りんごの受入れは5年目を迎え、昨年並みの約40件の農家から約50㌧の受け入れを予定しています。
JAと同社では、今後さらに摘果りんごを少しでも多く集荷したいと考え、買取単価を昨年度よりも上げて対応します。
森本部長は「飯田下伊那地域のりんごの品質の高さは社内の商品テストでも証明されています。将来的には飯田下伊那で100トンの集荷ができればと考えている」と話しました。
JAが受け入れる摘果りんごは、防除基準をクリアした大きさ55㎜~75㎜のもの。21日から週2回の集荷が始まり、9月上旬まで続きます。