南信州農業改良普及センターとJAみなみ信州が、退職後に農業経営に取り組みたい方を主な対象として、必要な基礎知識や作物の栽培方法についての講座を開き、地域農業の担い手の育成支援を目指す帰農塾が開講12年目を迎えています。
今年は45名の受講生が、柿、りんご、きゅうり、アスパラ、花、トマトの各コースから選択(複数可)し、各コース年間4~6回の講座が行われています。なかでも柿コースは最多の25名が受講しており、当JAのブランド商品の市田柿(干柿)への関心の高さが伺えます。
11月19日、みなみちゃんホールで柿コースの第3回目の講座が開かれ、13名の受講生が参加しました。
当JA営農部柿課の原田幸浩課長が講師となり、今年の原料柿の特徴と、粉出しや仕上げなどの加工行程の後半作業を、注意するポイントを交えて講義しました。
受講生からは「干してある柿のホゾやヘタが取れてしまうのはどういう状態か」や、「干し場のビニールハウスの通気窓を開閉するタイミングは」など多くの質問が出され活発な講座になりました。
同コース2年目の受講生は「柿部会では聞きづらいことも、この講義だと気軽に聞け、深堀りができます。進み具合など具体的な相談もでき、ありがたい。正確な技術を習って、おいしい市田柿を作りたいです。」と話しました。
同コースは6月に摘果講習、10月に収穫と加工(前半)の講座を行い、12月に受講生が持ち寄った市田柿の品質検討会、1月に剪定講習が開かれる予定で、受講生は1年間を通した講座を活用し、良質な市田柿の栽培を目指します。