新型コロナウイルス拡大の影響により需要が減少する農業の現状を地域の消費者に知ってもらい応援していこうと、JAと飯田市が連携し「南信州牛・花き」農家応援プロジェクトを立ち上げ、特に影響が大きい肉牛と花きについて、関係団体と連携し地域に向けた消費拡大を図っていきます。
同プロジェクトが4月27日飯田市のJA本所で行った記者発表には、飯田市の牧野光朗市長、JA寺沢寿男組合長のほか、JA肉牛部会の関島紀作部会長、JA花き部会ダリア専門班の大平正彦班長が出席しました。
全国的な外食産業の営業自粛のやインバウンド消費減により影響を受ける肉牛需要や、イベントの中止や冠婚葬祭の自粛による花需要の減少により生産者への影響が出ている現状を、代表生産者がそれぞれの立場で説明しました。
南信州牛は企業や団体に対する注文販売を6月より進めていき、また個人でも地域の食肉店などで購入できる機会を提供、情報を発信していきます。
花きについても同様に企業や団体等を通して注文販売を行う「一人一束運動」を6月以降に開始していきます。
牧野市長は「コロナウイルスによる影響は様々な分野で出ている。地域の農畜産物を地域の中で見直していただくよう需要の喚起をしていきたい。できることは前倒しでどんどんやっていきます」とあいさつしました。
寺沢組合長は「行政の協力はとても力強い。これから本格的な時期に入る野菜や果実など、長期的に影響が出るのではと心配するところなので、連携を深めていきたい。これからも農業者が安心して農業を継続できますよう、多くの皆様に地元の農畜産物の消費をお願いします」とあいさつしました。