下條村農業技術連絡協議会は、2日同村を含む阿南広域シルバー人材センター会員に向けた市田柿の剪定指導会を初めて行いました。
剪定方法の基本的な考え方を習得しようと、同会員6人が参加しました。剪定作業は、柿栽培の中でも専門技術を必要とする作業の一つ。毎年同センターへ作業依頼が多数ありますが、剪定技術をもつ会員が少ないことから受けられない課題がありました。これまでも同JA柿部会員対象の指導会へ参加してもらい課題解消へつながればと取り組んできましたが、参加したシルバー会員から内容が高度過ぎて理解が難しいとの声が上がっていたことから、今回初めて同センター会員向けに指導会を開きました。
同JA下条支所の木下雅夫営農課長は「生産者の高齢化などによる労働力不足の課題を地域の中で協力して取り組む仕組みが出来たらうれしい。多くの方の手で地域農業を守っていけるよう、様々なことにこれからもチャレンジしていきたい」と話しました。
同JA営農部果実柿課の山岸亜樹良技術員が講師となり、市田柿の特性や生育、栽培の考え方を解説しながら実際に作業を見せ、参加者は気になるところを都度質問しながら剪定方法を確認しました。
参加した同村の高橋敬房さん(75)は「農家の皆さんは寒い季節から準備をされ美味しい市田柿になるよう努力していることが分かった。生産者の皆さんのために少しでもお手伝いできることがあればお役に立ちたい。健康のためにも農作業はいいね」と話しました。
山岸担当は「普段使う専門用語も解説しながら、剪定作業に心がけていることや意識することなどを理解してもらえるよう丁寧にしてみました。依頼を受けた園主の方の考え方も聞きながら作業を進めてもらえるとありがたい」と話しました。