高森町の河合一雄さんの園地で7月6日、施設栽培のシャインマスカットの収穫が始まりました。JAみなみ信州管内では、今シーズン初めての収穫です。この日園地では、息子の嫁、ゆかりさんと孫の蓮さんが1房ずつ着色や糖度を確認しながら収穫作業を行いました。今年から就農した蓮さんは「冬場から手をかけてきたぶどうが大きくなりかわいくもある。これから収穫が本格的になるが、一つひとつ収穫適期を確認し良いものの収穫に努めていきたい」と初収穫を喜びました。河合さんのお宅では施設8アールと露地1ヘクタールでシャインマスカットやナガノパープルなどを栽培しています。ゆかりさんは「年間を通して手が抜ける時期がないぶどう栽培だが、良いものを皆さんに食べてもらいたいと思うと頑張れる。今年もおいしいぶどうを届けられるよう、収穫までみんなでしっかり管理していきます」と話しました。
JAでは11日からシャインマスカットの出荷を開始する予定です。
営農部によると、2022年度のシャインマスカットは施設と露地合わせて85トン(前年対比117%)を見込んでいます。露地ものが始まる9月上旬から9月中旬に出荷ピークを迎え、県内や関東、関西の市場をメインに、一部は台湾や香港、タイへも輸出していきます。
営農部販売課ではぶどう全体の22年度販売計画を約2憶7,800万円(前年対比106%)とし、その約7割をシャインマスカットとナガノパープルが占めています。JAぶどう部会とJAではこの2品種の集荷されたもの中から高品質なものだけを詰め込んだ規格"輝房(きぼう)"の出荷や生産者向けの輝房栽培講習会やコンクールなども行い、生産者全体の栽培技術や農家所得の向上を図り、高品質産地づくりに取り組んでいます。
営農部販売課の伊藤謙三主任は「いよいよシャインマスカットの収穫が始まった。粒張りや房型、糖度も良い仕上がりに進んでいる。毎日暑い中園地で栽培管理を行っている生産者の力になれるよう、販売もしっかり頑張ります」と意気込みました。