JAは10月7日、JA管内北部地域の訪問歯科の拠点として高森町に新設した「JAみなみ信州在宅歯科クリニック」の竣工式を行いました。高森町長、下伊那厚生病院、飯田下伊那歯科医師会会長、JA役職員、地元住民、建設業者など約25人が参加。在宅専門の歯科医療機関は県内初です。飯田市鼎、阿南町富草にあるJA歯科診療所とあわせてJA管内ほぼ全域で歯科診療サービスを提供できる体制となりました。
JAでは「食」を守る事業のひとつとして「いつまでもおいしく食べる」をスローガンに地域歯科医療の提供をしている。地域の歯科医療の需要に対応するため2001年に外来・訪問診療ができる歯科診療所を鼎に、つづいて2014年に阿南町に阿南歯科診療所を開設。今回高森に訪問診療専門の同クリニックを開設したことで3施設あわせた訪問可能範囲はほぼ飯田下伊那全域となりました。医師、歯科衛生士、歯科助手が訪問し、医療機材を持ち込み自宅や施設でも外来診療と同じ診療が受けられます。病気や障がい等により自宅等で療養しており通院が困難な人が対象。虫歯や歯周病の治療、入れ歯トラブルへの対応に加え、歯科衛生士による口腔ケアも受けられます。通院が可能な患者は地域の医療機関と連携して外来診療を案内します。
あいさつに立った寺沢寿男組合長は「おいしく食べることは健康の源であり、生きていくうえで重要なこと。各地域の拠点となる施設がそろい歯科診療の基盤が整った。地域の関係機関と連携して地域のニーズにしっかり応えていく」と話しました。
JA歯科診療所総括院長の石田健医師は「北部拠点ができたことでこれまで移動にかかっていた時間も診療に効率よく使える。地域の医療機関や介護福祉関係者と協力して医療が途切れないようしっかり対応していく。まずは気軽にお電話いただきたい」と話しました。