JAは8月16日、松川インター選果場で早生リンゴの主力品種「サンつがる」の出荷を開始しました。昨年より1日早い初出荷となったこの日は、飯田市、松川町、高森町、喬木村、阿智村で収穫されたおよそ5.4トンを選果・荷造りし、関東、中京、関西の市場へ出荷しました。今年は梅雨明け後の天候に恵まれ果実肥大は良好で、十分な日照時間が確保できたことから糖度が高く酸味と甘みのバランスが取れた良い仕上がりになっています。
「サンつがる」は早生種の中では甘みが強く、パリッとした硬い食感と果汁の多さから人気が高い。営農部によると、今年度リンゴ全体の出荷見込み2,065トンのうち「サンつがる」出荷は660トンを予定。770トンの出荷を見込む「サンふじ」と肩を並べる主力品種です。出荷ピークを今月23日から30日頃と見込み、9月10日頃まで出荷が続きます。
営農部果実柿課、リンゴチーフの今井悠哉主任は「心配していた台風7号の影響も少なく初出荷を迎えることができた。今年は暑さにより遅れていた着色もここ数日の気温低下により順調に進んでいる。甘くジューシーな南信州のサンつがるを多くの方に味わってもらいたい」話しました。
JAでは8月上旬から「シナノリップ」の選果を開始し、9月下旬からはシナノ3兄弟の「秋映」、「シナノスイート」、「シナノゴールド」の出荷が始まり、その後の「王林」、「ぐんま名月」、11月中旬から主力品種「サンふじ」へと出荷リレーが続きます。