JAみなみ信州の畜産業は肉牛・肉豚・乳牛・種牛を柱に毎年10月に「畜産共進会」を開催して総体的な肥育レベルの向上と産地の均一化を進めています。 県内農業の1/4を占める県内畜産業を支え、年間を通して安定的に出荷される畜産物は、消費者から高品質な銘柄として親しまれています。また、家畜堆肥を有効的に活用して循環型農業の一翼を担っています。
全ての南信州牛が飼育から食肉の加工・流通に至るまで識別番号で管理されています。と畜の際には検査員が一頭一頭生体検査し、解体後は全ての牛についてBSEのスクリーニング検査、内臓検査、枝肉検査を行い、安全なものだけを南信州牛として提供しています。
誇りある牛飼い、食肉加工の熟練者、信頼される流通業者、こだわりの販売業者がパートナーシップを組んで、食べていただく皆さんに満足を提供する。南信州地域の人と人がつながりあって生まれるブランド。それが南信州牛です。
飼料や飼育環境への徹底的なこだわりと、牛に注ぐ愛情。いい牛が育つ地域は一朝一夕にはできません。「いい仲間との競争心」。牛飼い同士が切磋琢磨し技術を高め合ってきた長い年月の積み重ねが南信州牛のおいしさの源です。
肉牛同様、恵まれた自然の中で大切に育てられた乳牛からは、とってもおいしい牛乳が搾られます。”人に健康を与えるミルクでありたい”(健康乳は健康牛から)をモットーに生産を続けています。
信州ポークは長野県内で飼育され、JA系統出荷される肉豚の名称です。その信州ポークの中には飼養形態やこだわり飼料を与え銘柄確立された豚肉も生産されています。管内には次の銘柄豚が生産されています。
SPFとは、「 specific pathogen free 」特定の病原菌が無いとの略で、豚の発育を遅らせる特定の病原菌を持たない豚を言います。特定な病気については、マイコプラズマ肺炎・豚赤痢・萎縮性鼻炎・トキソプラズマ病・オーエスキー病の5つの病気です。 郡下には4戸の農場があり、毎年厳しい認定検査に合格しないとSPF豚として販売ができません。農場に病気を持ち込まないように場内へ入れる全ての物を消毒して防疫体制を強化しています。 この肉はJA Aコープ店にて販売されています。
JA管内の指定6農場で親豚の系統を統一し、こだわりの飼料を肉豚に与え計画的に生産されています。豚肉の品質向上とおいしさを目指し、顔の見える販売を行っています。 この肉は、(株)キラヤにて販売されています。
バークシャー種(黒豚)を純粋繁殖し、信州で生産した黒豚として販売しています。 JA管内では6戸の農場で生産しています。他の豚に比べ肉豚出荷までに掛かる日数が1ヶ月ほど余分にかかり、母豚1頭当たりの年間肉豚仕上げ頭数が14頭程と少ない為に肉豚1頭あたりの経費が上がり、通常豚に比べて販売価格の高い豚肉となります。この肉の特徴はきめの細かい肉質でやわらかく、美味しい味になっています。九州鹿児島の黒豚は有名ですが、長野県の松本と当地区において生産し、地元生産の信州黒豚として販売しています。アップルランドを中心に販売しています。
喬木村の養豚団地で生産されている豚肉です。こだわりの飼料を与え良質な脂肪質と肉質改善を図り生産しています。主に関東方面へ信州豚として販売がされています。 この肉は東京都・神奈川県にスーパーとして展開している(株)三和にて販売がされています。
現在、豚肉といえば生産性の良いランドレース・大ヨークシャ・デュロック種の交雑種がメインになっていますが、昭和初期日本で多く飼育していた中型種の中ヨークシャ種の味に着目し、長年の改良を重ね幻の豚といわれる豚肉が生産されています。テレビ番組等でも肉質のよさが紹介されています。全国から注文があるようですが、あくまでも品質主義で上質な豚肉生産にこだわり、生産頭数も管理のできる飼育頭数に限定しているので生産量に限りがあり、希少価値の高い豚肉です。この豚肉は脂身が香ばしく、肉質もきめ細かく保水性に富み、日持ちがよい・冷凍しても肉質が変わらないなどの性質の豚肉です。 現在3戸の農家が飼育しておりますが同一の豚肉ではなく、各戸独自の飼養管理を行いそれぞれ独自ブランドとして生産・販売を行っています。これらの豚肉は下記の店などで販売しています。千代幻豚・・・千代幻豚ホームページに掲載、千代福豚・・・JAおよりてファーム・パルム豊丘・アップルランド、幻豚・・・JAおよりてファーム・アピタ飯田店。
みなみ信州管内のJA山羊部会約60戸を中心に80頭ほどが飼育されています。繁殖用、種付・肉食用に購入され、専門的に肥育されるほか、愛玩用に購入されて子どもの情操教育にも活用されるなど、あらゆる場面で癒してくれます。秋種付・翌春出産により品質の高い山羊を繁殖しています。
JAみなみ信州では毎年春に種兎交換会を開催し、生産者が出品した種兎を競り合います。
交換会は、主に医薬原料用となる出荷用兎の品質維持を図り、生後3〜4ヶ月ほどの優秀な兎を選抜します。兎は薬用などの需要があり、生産者は系統の良い兎の導入により飼育に励んでいます。
当JAの兎出荷実績は、長野県下医薬原料用兎出荷契約数量の約半分を占めます。